「映画やドラマで英語が勉強できたら面白そう!だけど、具体的にどうやるのが効果的なのかな?」
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「ビジネス英語を学べる最新映画!絶対おすすめ13選を詳細解説!【表現も多数紹介】」の記事で解説した通り、私は毎日のように映画作品を視聴して英語を勉強しています。
そうして磨いた英語力を活かして、外国人の同僚と英語で日々業務を遂行しています。50歳を過ぎて受けたTOEICでも、950点を突破することができました。
映画を教材とする英語学習は楽しく継続できるし、ネイティブの英語発音やスピードにも慣れることができるので効果絶大!おすすめの英語学習方法です。
とはいえ、冒頭のような疑問を持ち、
「具体的にどのように勉強すればよいか知りたい!」
と思う人も多いでしょう。
そこで本記事では、私が実践している勉強方法を詳しく解説します。この方法で学習を進めれば、実践的な英語力向上、間違いなし!です。
映画での英語学習でまず必要なこと【①作品選び、②DVD・ブルーレイ】
では、まず以下の準備をするところから始めていきましょう。
①映画(ドラマ)作品選び
②DVDやブルーレイを購入 |
それぞれ具体的に解説します。
①映画(ドラマ)作品選び【自分の目的や興味のあるテーマを選ぼう】
まずは、目的に合うテーマを扱った映画作品を選ぶことが重要です。
例えば
「ビジネス英語を学びたい」
「旅行やおもてなしで使う英語表現を学びたい」
「イギリス英語を学びたい」
といった目的や関心に照らして、適した作品を選びましょう。
例えばイギリス人と話す機会があるなら、イギリスを舞台にした映画を選ぶ、という具合です。
適切な作品を選べば視聴(学習)への集中力もグッと高まり、継続する大きな力になります。
私の場合、ビジネス英語を学ぶ目的が第一にあるので、ビジネス現場を扱った作品を選ぶようにしています。
具体例としては以下のような作品があり、どれも実際にDVD/ブルーレイを購入して視聴しているものばかりです。
基本のビジネス英語を学べる
- プラダを着た悪魔
- マイ・インターン
ITに関する英語を学べる
- ソーシャル・ネットワーク
- インターンシップ
- マイ・インターン
- Search
経営や戦略に関する英語を学べる
- マネーボール
金融・経済に関する英語を学べる
- マネーショート
- インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実
ダイバーシティに関する英語を学べる
- マイ・インターン
- インターンシップ
出張や旅行の英語表現を学べる
- マイレージ、マイライフ
*ここで挙げた映画作品について、詳しくは以下の記事を参照ください。
以前「老後の趣味や資格取得にも英語学習がおすすめ!【理由と実例あり】」の記事でも紹介した通り、英語ができると仕事や趣味にと、公私にわたって自分の世界を広げるチャンスになります。 さまざまな英語教材や勉強方法がある中で、自分に合った勉強[…]
②DVD・ブルーレイを準備【日英の音声・字幕付きがおすすめ】
視聴する映画作品を選んだら、次はDVDかブルーレイを購入しましょう。まずはレンタルしてみるのでもOKです。
ここでとても肝心なのは、日本語・英語の音声と字幕切替ができるものを選ぶこと。
なぜなら、この4パターンの切替により、深くセリフを理解したうえで、「聞く」「読む」という英語のインプット力を格段に向上させることができるからです。
この切替による詳しい学習法は次章で解説していきます。
※なお、DVDやブルーレイでも、日英の音声・字幕切替ができないものがありますので注意しましょう。
DVDやブルーレイの代わりに動画配信サービスを利用する方法もありますが、日英の音声・字幕切り替えができない場合が多いので、あまりおすすめできません。
映画・ドラマを使った具体的な英語学習方法
では、いよいよ具体的な英語学習を始めましょう。
以下の①~④を何度も繰り返して毎日学習を継続すれば、英語力が向上すること間違いなし!
①英語音声だけで視聴【まずは雰囲気を感じよう】
②日本語音声【ニュアンスまで含め、しっかり理解】 ③英語音声と英語字幕で視聴【発音とスピードに慣れ、リーディング力もアップ】 ④英語音声のみで視聴【総仕上げとして】 |
①英語音声だけで視聴【まずは雰囲気を感じよう】
最初に、英語音声だけで、5~10分程度(または3分程度でもOK)で区切って視聴してみましょう。
この時点ではほとんど会話が理解できないかもしれません。でも、それでよいのです。
「このシーンでは、このセリフがカギになっているようだけど、どんな会話だったのだろう?知りたい!」
そんな気持ちを強く持てたら、しめたもの。②にスムーズにつなげることができます。
なお、
「あまりに分からな過ぎて、やる気なくしそう…」
と感じた時には、このステップは飛ばして②へ進んでも大丈夫です。
②日本語音声【ニュアンスまで含め、しっかり理解】
次に、①で見たシーン(5~10分が目安)を日本語音声で視聴します。
日本語字幕ではなく日本語音声を推奨するのは、より原語に近いニュアンスまでくみ取れるから。
人間は聞くより、読む方が時間がかかるので、日本語字幕では文字数制限が設定されています。そのため、セリフの内容が端折られていることが多いのです。
時々、とんでもなく意訳(違訳?)された字幕を目にし、
「さすがに、この字幕の端折り方は無理があるんじゃない?洒落たセリフなのに台無し…」
と思うことがあります。
ですから、しっかり雰囲気や意味を理解するためにも日本語音声で視聴するのがおすすめです。
③英語音声と英語字幕で視聴【発音とスピードに慣れ、リーディング力もアップ】
次に、同じシーンを英語音声で、英語字幕と照らし合わせて視聴します。
ここでは、特にどこが聞き取れなかったかを意識して、特定しましょう。
主に聞き取れない箇所としては、以下のようなものがあるかと思います。
- 音がつながっている(変化していている)箇所
- 音が消えている(発音されていない)箇所
- 聞き取れない単語、または知らない単語
逆に言えば、こうした箇所を聞き取れるようになれば、セリフ全体を聞き取れるようになるということ。つまり、弱点を潰すことでそれだけ英語力が上がっていく訳です。
このあたりは、勉強で間違った問題に集中して繰り返し解けば実力アップするのと同じです。
また、一つ一つの単語は聞き取れたけど、セリフ全体の構造(構文)が分からない…ということもあるでしょう。
そんな時は英語字幕を目で追って一瞬で構文と意味を把握するように努めることで、リーディング力向上も期待できます。
再生しながらだと英語字幕の読み取りが追い付かない場合は、一時停止してじっくり読み込んでもOK。
慣れてきたら、また再生しながら表示されるセリフの英文をさっと読み取れるようにしていきましょう。
④英語音声のみで視聴【総仕上げとして】
さあ、いよいよ総仕上げです。
ネイティブのように、英語音声だけで視聴してみましょう。
もし英語音声だけで、聞き取れて意味も分かる状態になれば、あなたは英語で洋画を楽しめる状態になった(ごく限られたシーンだけだったとしても)ということです。
素晴らしいことですよね! ここまでくれば、自分の実力がアップしたことを実感でき、大きな満足感とともに自信も付くはずです。
もし、①~③の段階を経てしっかり学習したとしても、英語音声だけだと、やっぱり聞き取れない…ということもあるでしょう。
そんな時は③に立ち返ります。それでも意味が分からない時はさらに②に戻ります。
分からない原因が解消できるところまで戻る。これはどんな勉強をする時も鉄則ですね。
「継続することが大事」と割り切って、楽しみながら続けましょう。
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なお、作品のセリフを隅から隅まで、全てを覚えなくても大丈夫。
目的に合わせて、「特にこの場面で、このやり取りのセリフは使える」と思ったところを重点的に繰り返すのがよいでしょう。
すごく特殊な表現まで(自分が使うことはないと思われる表現まで)、時間をかけて覚えなくて大丈夫です。
まとめ【映画による英語学習は多くのメリットあり】
私が実際に行っている、映画視聴による英語学習について具体的に解説しました。
この学習には多くのメリットがありますので、あらためて簡単に紹介します。
英語表現や英単語を覚えやすい(思い出しやすい)
ストーリーや雰囲気を楽しみながら、視覚とともに英語を耳で聴くことで、記憶に定着しやすくなります。
また、現実でも劇中と似たシーンがあれば、
「あの場面での英語表現が使えるぞ!」
というように思い出しやすく、アウトプット強化にも役立ちます。
生きた英語を学べる
英語教材だと、発音が明瞭なものがほとんどですが、現実に話される英語はところどころつぶれてはっきり聞こえない…といったことも多々あります。
映画視聴により、そういった現実に話される発音にも慣れることができます。
その国や地域の社会や文化を学べる
映画には、その舞台となっている国や社会の文化・情勢が反映されています。
「リストラや失業は大きな問題になっているみたい」
「企業ではダイバーシティへの取り組みが重視されているな」
「どの家庭も、ローンや子供の教育といった悩みは共通しているな」
映画を見ることで、そんな雰囲気を感じとることができるはずです。
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このように、効果絶大で楽しく継続できる英語学習。
まずはDVDレンタルでもよいので、気になる作品を選んで、ぜひ試してみてください!
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