「マイホームを購入し、住み始めてから○○年。屋根や外壁、雨どいなど、そろそろ傷んだ箇所が出てきたみたい。気づいていないだけで、他にもあるかも。自宅の修理・修繕を検討したいけど、費用が心配…。何か負担を減らす方法はないかな?」
そんな人に、ぜひ一度検討してみてほしいことがあります。
実は、加入している損害保険(火災保険・地震保険)で保険金を受け取り、家の修理・修繕費用に充当できる場合があります。
ただ、保険金を受け取るためには、加入している保険の支払事由に該当することを明らかにしなければいけません。これは、個人が独力で行うのはかなり難しいもの。
そんな時、手助けをしてくれるのが「お家のドクター」です。
一般の人にはかなり難しい調査や保険会社への申請もサポートしてくれる存在で、しかも調査費用無料!
とはいえ、
「本当にそんなうまい話があるの?」「信頼して任せられる会社のサービスなのかな…」
との懸念を持つ人がいるかもしれません。
そこで、今回お家のドクターの具体的なサービスとともに、絶対に押さえておきたい留意事項も合わせて紹介していきます。
台風・大雨などによる被害を火災保険で修繕!?【お家のドクター】はどんなサービス?
お家のドクターは現在加入中の火災保険、地震保険を使って「お家を無料で修繕するサービス」となっています。
火災保険というと、火事の被害を受けた場合に保障してもらえるものとのイメージが強いかもしれませんが、実はそれだけではありません。台風や大雨、大雪、落雷といった自然災害による被害を保障してくれる火災保険が9割ほどを占めるとされているのです。
補償対象は契約内容にもよりますが、屋根、外壁、雨どいに加え、カーポートも入る場合があります。
ただ、一般的に火災保険や地震保険に関する請求を個人で行うのはかなり難しく、いったん請求をしたとしても内容に不適切なところがあると承認されなかったり、支払い保険金が減額されてしまったりすることもあり得ます。
そこでお家のドクターが、無料で実地調査から見積書作成を行い、保険会社とのやり取りについてもアドバイスするなど、正当な保険金を受け取れるようにサポートしてくれるというわけです。
では、具体的なサービス内容をみていきましょう。
無料で物件の実地調査や申請サポートをしてくれる(成果報酬制で安心)
まず、調査員が対象の家へ向かい、物件の無料調査を実施。保険金の申請が可能かどうかについて報告してくれます。
保険金の請求が可能と判断された場合、修正費用の見積書を作成してくれますので、各契約者が保険会社への請求を行うことになりますが、その手続きについてもサポートしてくれます。
(なお、申請を行うのはあくまでも契約者本人であることはきちんと理解してください!)
保険会社とのやり取りでは、専門知識がないと対応が難しい場合もあるので、しっかりサポートしてもらえるのはとてもありがたいですね。
なお、もし
- 実地調査を行ったところ申請できる箇所がなかった
- 保険会社に申請したが、保険金が支払われない結果となってしまった
という場合も、お家のドクターからの調査費用や交通費等の請求は一切ありません。
年間1,000件の保険金請求の実績あり
台風や大雪の被害は、普段住んでいると気づきにくい軽微な被害が全体のほとんどを占めていると言われます。
そのため、本来受け取れるはずの保険金をもらい損ねている場合も相当数ある訳です。
お家のドクターでは、一級建築士などの資格をもつ調査員を派遣し、被害箇所を見落とさず、適切な被害状況の特定ができるので、結果として契約者が適切な額の保険金を受け取れる可能性が高くなります。
保険金請求にあたって必要な手続きや保険会社との対応についても十分な実績があるので、適切にサポートしてもらえます。
一戸建ての場合、保険金の受取金額は平均100万円!
豊富な経験と一級建築士の資格などを持つ調査員が診断を担当するため、加入している火災保険、地震保険を正しく適用できると期待できます。
お家のドクターの公式ウェブサイトによると、一戸建ての場合は平均100万円、ビル、マンションの場合は平均200万円の保険金が受け取れるとされています。
物件の実地調査は全国対応
日本全国の実施調査が可能。
申込みをしてから、1週間〜2週間以内までにほぼ全国の地域へ調査に向かうことができるとされています。
「我が家の地域は対象なのかな?」と迷うことなく、相談できるという訳ですね。
実質無料で家を修理・修繕とはどういうこと?本当に大丈夫?
私たちが加入している火災保険は、火災だけでなく「自然災害による損害にも適用」することが可能な場合がほとんどです。
そこで、お家のドクターでは物件を細かく調査し、破損や劣化箇所を報告のうえ、保険適用が可能かどうかの診断をしてくれます。
もし保険金を受け取りできた場合、その保険金額内で収まるように修繕工事を行うため、顧客の自己負担額は0円で対応できるというわけです。
仮に実地調査を行って保険請求できる箇所が無いと判断された場合も、住まいが安全であることを無料で確認できるので、安心を得られる機会ととらえることができそうです。
お家のドクターのサービス利用で絶対に押さえておくべきこと
さて、良いことずくめのようみえる、お家のドクターのサービスですが、気を付けなければいけないことがあります。
これらの点をしっかり押さえたうえで、サービスを利用するかどうかを検討してくださいね。
保険金を受け取ったら、提携業者に工事を依頼することが前提
これは、お家のドクターのサービスで絶対に押さえておきたい点です。
それは、保険金が支払われることが決定した後、もし工事を希望しない場合、受取保険金額の39.8%をお家のドクターに支払わなければならないということです。
正確に言うと、お家のドクターの提携工事会社に工事を依頼しない場合には、保険会社から入金された日から1週間以内に振込む必要があります。
ここが最も注意を要する点と言ってよいでしょう。
つまり、保険金を受け取ったものの、
「軽微な破損だから修繕工事はしないでおこうかな」
「自分が知っている別の業者に頼みたいな」
という場合は、お家のドクターに受取保険金額の39.8%を支払う必要があるということになります。
ついては、保険金を受け取れた場合、基本的にはお家のドクターを通じて提携工事業者に工事を依頼する前提で考えておく方がよい、と言えるでしょう。
保険金の支払いを決定するのは、あくまでも保険会社
強力にバックアップしてくれるお家のドクターですが、どんなに万全の準備をして申請をしたとしても、100%確実に保険金を受け取れるとの保証はありません。
なぜなら、最終的に保険金支払可否や金額を決定するのは保険会社だからです。
どんなに自信があったとしても、保険金を想定通り受け取れない可能性もある(つまり、保険金を利用した実質無料修繕ができない可能性もある)ということを理解しておきましょう。
サービスを利用するなら急いだ方がよい理由【今後チャンスが減るかも】
本来、自然災害による破損などが発生した場合、保険金を受け取って家の修理・修繕に充当するのは正当なことであるのですが…、実際には支払に該当しても請求をしていない人が多数いるというのが現状です。
今後、このようなサービスが広く知られ、保険金支払額が増えていくと、損害保険会社が以下の対応を行っていく可能性があると思っています。
- 保険料(掛金)を改定して値上げする
- 保険金支払の条件を厳しくする
そうなると、そもそも火災保険・地震保険に加入(更新)しにくくなる、保険金支払に該当するケースが減るという事態にもつながるでしょう。
結果として、お家のドクターのサービスを利用できる機会も少なくなってしまう可能性もあり、そうなる前に、サービスを活用して自宅の修繕を進めた方がよいと言えるかもしれません。
*火災保険、地震保険への加入を検討したい人は以下の記事をどうぞ。
「火災保険、地震保険は必要?-老後に向けておすすめしたい備えとは?」でも述べた通り、やはり万一の場合に備えて、火災保険、地震保険は頼りになるもの。 上記の記事を読んだ方は、 「やはり台風などの自然災害やもらい火のことを考えると、[…]
まとめ – 留意点を押さえたうえで納得できるのであれば
保険に入っていて、支払事由に該当する状況になったとしても、こちらから請求を行わなければ保険金が支払われることはありません。
正当にもらえるはずの保険金が受け取れないのはとても残念なことですね。
損害保険会社としては、なるべく支払額は押さえたいという思いはあるはず。
組織として専門的な知識も持ち合わせている保険会社とのやり取りは、一般的にはかなり難しい場合があると予想がつきます。
ついては、すでに述べた留意点を理解したうえで、今回紹介したお家のドクターのようなサービス利用を検討してみるのもよいでしょう。
繰り返しになりますが、
- 適切に申請を行ったとしても、保険金は支払われない結果もあり得る
- 保険金を受け取ることができたら、お家のドクターの提携会社に工事を依頼することが前提
ということもしっかり押さえておいてください。